文化的景観/その他宗教/固有種 の世界遺産
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端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
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ゴフ島及びインアクセシブル島
イギリスの世界遺産だが、海外領土「セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャ」に属し、位置的には南太平洋上に浮かぶ2つの島からなる。 周囲から隔絶した島であるが故に生態系が手つかずの状態で残されており、動植物共に固有種が見られる。 ゴフ島の名は18世紀にこの地に立ち寄ったゴフ船長に由来する。インアクセシブル島(Inaccessible Island)は「アクセ...
登録国 イギリス 登録年 1995年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (x) -
曲阜の孔廟、孔林、孔府
山東省曲阜市は、紀元前6世紀に孔子が誕生した地である。 孔子を祀った孔廟、孔子の子孫が暮らした孔府、そして孔家代々の墓所である孔林、これらを合わせて「三孔」いう。 特に孔廟は魯の哀公が孔子の居所を改築し廟に改めたことに端を発し、中国三代宮殿建築のひとつとされている。
登録国 中国 登録年 1994年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iv) , (vi) -
サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院
スペイン、エストレマドゥーラ州カセレス県グアダルーペにある、サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院。 スペインのマリア信仰の中心地とされており、13世紀後半に「グアダルーペの聖母」と呼ばれる黒い木彫りの聖母像が発見された場所に教会が建設され、そのまま像はこの地でまつられている。 その後増改築が行われ、王立修道院となった。
登録国 スペイン 登録年 1993年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (vi) -
エル・ビスカイノのクジラ保護区
メキシコ北西部、バハ・カリフォルニア半島中央部に位置する生物保護区であり、海洋生物の繁殖地になっている。 登録範囲はバスティアン・ビスカイノ湾の二つの潟であり、世界中のコククジラの半数がここで産まれていると言われている。 砂漠気候に適応した陸上の固有種も多数見られる。
登録国 メキシコ 登録年 1993年 分類 自然遺産 登録基準 (x) -
プランバナンの寺院群
ジャワ島中部、ジョグジャカルタ近郊にある9世紀頃建設されたヒンドゥー教及び仏教の遺構。 別名ロロ・ジョングラン(すらりとした姫の意)とも呼ばれるプランバナン寺院と、その周辺にある寺院群が登録対象。 ヒンドゥー教のシヴァ神信仰と仏教信仰の両方の寺院が一体となった独特の信仰の様子を今に伝えている。
登録国 インドネシア 登録年 1991年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iv) -
古代都市スコタイと周辺の古代都市群
スコタイ(スコータイとも)は、タイ北部、タイ族がアンコール王朝を駆逐して建てた最初の王朝で、タイ初の王であるシーインタラーティット王が治めた。 遺跡には多くの仏教寺院の遺構が立ち並び、現在では歴史公園になっている(シーサッチャナーライ歴史公園や、カムペーンペット歴史公園も登録範囲)。 ワット・マハタートなどの有名な遺跡が残り、ワット・シーチュムには15mの仏...
登録国 タイ 登録年 1991年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) -
テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド
ニュージーランド南西部に位置し国土の1割を占める、マウント・クック国立公園、フィヨルドランド国立公園、ウェストランド国立公園、マウント・アスパイアリング国立公園の4つの国立公園を含む自然遺産。 海岸線にはミルフォード・サウンドをはじめとした幾つものフィヨルドが見られる。 また飛べない鳥タカヘの世界で唯一の生息地でもある。
登録国 ニュージーランド 登録年 1990年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) , (ix) , (x)